腸チフス
腸チフスは、チフス菌による感染症で、チフス菌は食中毒の原因になるサルモネラ菌の仲間です。
腸チフスは衛生環境が悪い場所で、ネズミの排泄物などによりチフス菌に汚染された飲食物から感染いたします。
腹痛・頭痛・発熱・関節痛・血便などの症状があり、サルモネラの仲間ですが、これらのチフスの病原体は、人から人への感染が多いこと、潜伏期の長さや、症状、重症が多いことなどの点で、他のサルモネラとはかなり異なるようです。特に腸チフスは症状の似ているパラチフスと比較しても症状が重くなる傾向にあります。
日本では年間30~70人の患者が報告されていますが、多くは海外の渡航先での感染でしたが、最近は海外渡航経験のない人の感染が増えており、この原因が不明であることから警戒されています。
ネズミ等の発生しない衛生環境を構築することが大事です。