E型肝炎
E型肝炎はウイルス性肝炎の一種でE型肝炎ウイルス(HEV)です。
おもに汚染された食肉などから感染(経口感染)します。
感染する動物はネズミ以外にも多くいますが、ネズミは人間と生活圏が重なっているので、ネズミからの感染が一番高いと言われています。また、国立感染症研究所の調査によると日本の5都県でサンプル採取したドブネズミの31%が感染を示す結果が出ています。このウイルスをねずみが媒介することがわかってきています。
日本ではE型肝炎の症例は少なく、過去にはほとんど海外での感染でしたが、近年、ウイルスは日本にも土着化したものとみなされています。
E型肝炎は、妊婦が感染した場合は劇症化し、致死率は20%にも上りますので、特に注意が必要です。肝炎にはワクチンがありますが、E型に対応するものは今のところ完成していません。