ハンタウイルス肺症候群は腎症候性出血熱と同じ、ハンタイウイルスが原因の病気です。
風邪に似た症状が出ますが、急激に重症化することがあり、肺水腫(肺に水がたまった状態)をともなう呼吸困難を引き起こすことがあります。
致死率も高く、アメリカ大陸では毎年のように死亡者が出ています。1993年には米国南西部で先住民を中心にした流行があり、そのときの感染者死亡率は50%にも上ったといいます。日本では過去に実験施設で感染例があるほかは報告されていませんが、港湾地区に棲むドブネズミはこのウイルスを保有しているといわれ、注意が必要です。
ハンタウイルスには有効な治療法がないため、この病気に対しても対処療法しか行えませんが、ねずみから人への感染はあっても、人から人への感染はないという特徴があります。
ウイルスの自然宿主であるげっ歯類との接触を絶つことが基本で、流行地域でのキャンプなどの際には周囲環境のネズミ駆除をおこなう、しばらく使われていない小屋などはネズミ糞尿による汚染の危険性が高いと認識する、食品の保管にはネズミがかじらないよう蓋をしておくなどこころがけてください。
出る環境から出ない環境へ
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継続は力なり くじょじまん 倉本